里の近くには,お寺があって近所の小学校の下級生から上級生まで、何時誰からともなく10人近く集まってきては,楽しく遊んだものです。
境内には,大きなイチョウの木や,サルスベリ (木登り得意なサルでも滑ると言われるつるつるした幹でピンクの可愛らしい花をつけます) 柳や椿の木、そのほか石段や、鐘突き堂、石灯籠等いろいろあって、かくれんぼ、鬼ごっこ、缶けり、縄跳び等等、遊ぶのにはもってこいの恰好の場所でした。
中でも一番面白かったのは,本堂床下での「かくれんぼ」です。床下は薄暗くて、大きな柱や、岩のような石も転がったりしていて、蛙やヤモリ、クモの巣に出くわすこともしばしば、子供の冒険心を満足させてくれる絶好の場所でした。
お寺のゴインゲサン(住職さん)に見つかると「危ないから止めなさい」とよく大声で叱られたものです。でも何度叱られても面白いので、なかなかみんな言うことを聴きませんでした。
夏などは,特にヒンヤリとして気持ちが良いので,日没までよく遊んだものでした。
あの頃一緒に遊んだ先輩や、後輩、同級生お元気でしょうか?会いたいなぁと懐かしく思います |